サロン・ブラン・ド・ブラン 幻のシャンパン [シャンパン]
サロン・ブラン・ド・ブラン・・・
滅多に手に入らないものを良く「幻の〇〇」って言いいますよね。
まさにサロン・ブラン・ド・ブランは幻のシャンパンと呼ぶににふさわしいと言えるんじゃないで
しょうか~?
1911年創業、初ヴィンテージ1921年、それ以降造られたのが99年ものまで、わずか37回と言
われています。
サロンは当り年と言われる年のみ造られ、その熟成には最低10年かけます。
しかも、造られる量が少なく約5万本、そのうちの90%以上は高級レストランを始めとした固定客
に抑えられていますから、マーケットに出るのは約5,000本、それを世界中のワイン販売業者が奪い
あっている状況です。
もともとパリの高級レストラン「マキシム」でセレブの間で評判になった経緯もあるかもしれません。
そのへんが幻のシャンパンと言われる所以ですね。
ちなみに、それ以外の年は「ドゥラモット」というブランドのシャンパンになります。
ブラン・ド・ブランはシャルドネ種100%使用したシャンパンのことですが、シャルドネ自体が
シャンパーニュ地区で作付面積は27%ほどしかなく、しかもその中で良質のシャルドネはもっと
少ない訳です。
サロンはル・メニル・シュール・オジェ村のシャルドネで造られていますが、こことその隣の
オジェ村はコート・デ・ブラン地区でも最も表土が薄く、ミネラルが特徴的なシャルドネを造ります。
コート・デ・ブラン地区はブルゴーニュのシャブリと同じく、白亜質(キンメリジヤン)の土壌に、大理石など豊富なミネラル分が含まれる、シャルドネに最適なテロワールと言われています。
その中でもル・メニル・シュール・オジェ村とオジェ村はブラン・ド・ブランの聖地と言われており、最高のシャルドネを生み出す中腹の斜面は、クリュッグ、ヴーヴ・クリコ、モエ・エ・シャンドン、
アンリオ、ギィ・シャルルマーニュ等、限られたメゾンとドメーヌに限られています。
ここのシャルドネは若いうちは固く酸味が強いですが、齢を重ねるごとにナッツやコーヒー、トロ
ピカルフルーツの味わいが醸しだされてきます。
ステンレスタンクを使うのにこういう味わいのあるテイストがあるのはここのシャルドネ種のおか
げなんですね。
逆に、長期熟成しないと味わいがでないシャルドネ種といえるかもしれません。
いずれにしましても、ここまで完璧を目指したシャンパンは無いんじゃないでしょうか?
というもののも、創業者のユジューヌ・エメ・サロンが趣味で造ったシャンパンだからです。
そのへんのところはドン・ルイナールと相通じるところがあるかもしれません。
なにしろマーケットに出回る本数が少なく、なかなかお目にかかるチャンスも少ないでしょう。
このシャンパンこそ人生最大の記念日に開けられる1本に違いありません。
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>>ザガットサーベイ東京のレストラン〈2013〉
2013-09-27 08:59