ジョエル・ロブションが愛したブルーノ・パイヤールN.P.U. [シャンパン]
フランス料理の大御所ジョエル・ロブション
フランスではもちろんのこと世界各地のグルメに愛され、日本でも超有名ですね~
恵比寿のガーデンプレイスのお店を筆頭に何店舗かあります。
そのロブションに愛されたシャンパンが、ブルーノ・パイヤールN.P.U.です。
ブルーノ・パイヤールはジョエル・ロブションが初めて彼のメゾンに訪れていたことを昨日のことのよ
うにはっきりと覚えているそうです。
「メゾンの見学を始めてから1時間半質問攻めだった・・・」
フレンチの風雲児ロブションとシャンパンの風雲児パイヤールの会話・・・想像しても興味がそそれま
す。結果としてロブションはパイヤールを自分の店のシャンパンに採用した訳ですから・・・
「サロン」なんかもそうですが、レストランにアポイントされると生産量の少ないシャンパンはなか
なかマーケットに出回らないものです。生産量は年間4~5万ケースだそうですから、レストランは
ともかくワインショップで見かけたらお買い求めになるったらいいですね。ちょっと、お高いですけ
ど・・・
それでも、中国人パワーで高騰したワインに比べれは安いもんです・・・
ボクはシャンパンの三大偉人は、ドン・ペリニオン、ヴーヴ・クリコ、ジャック・セロスだと勝手に思
っていますが、ドン・ペリニオンは別格とすればブルーノ・パイヤールをその一人に入れてもいいかも
しれません。なにしろ、伝統と格式でうるさいシャンパーニュ地方で戦後初めてネゴシアンになり
シャンパンメゾンを立ち上げたのですから。
その中でも、ブルーノ・パイヤールを知っている人はほとんどいませんから薀蓄を語ると、かわいい女
子にウルウルとした目で見つめられるか、ウザがれるかどっちかでしょう(笑)
ちなみにN.P.U.はNec Plus Ultraの略でラテン語で「それ以上のものはない」という意味だそうです。
In Vino Veritas(酒の中に真実がある)ってラテン語の諺を彷彿とさせ、パイヤールの自負を感じます
ね~
もともとシャンパーニュ地方で古くからブドウ栽培家兼仲介業を営んでいた一家に生まれたブルーノは
どうしても自分の手でシャンパンをつくりたくて、努力して先程も触れたようにシャンパーニュ地方で
戦後初のネゴシアンになりシャンパンメゾンを立ち上げたのでした。それからがまた大変な努力で、
試行錯誤の末、たどりついたのがブルーノ・パイヤールN.P.U.ってわけです。
そのフィロソフィーとは・・・単純でした。
「最高の品質のものを造る」
えっ、当たり前じゃんと思われるかもしれませんが、ウイスキーにも言えることですが、シャンパンも
熟成が必要な為、ようやく納得いくお酒にしても売るまでに時間が必要な訳です。まぁ、収入を生まな
い訳ですね。
そうすると、早く現金収入を得る為に早めに売りたいわけです。そうすると品質は・・・??!!
ブルーノ・パイヤールにとって最高のものを造るという最低基準です。.
1.1番絞りのキュヴェだけ使う。
2.一次発酵を小樽でおこなう。
3.瓶熟成を長めにとる。
3.デゴルジュマン(酵母のオリを取る作業)の為、一旦開栓するわけですが、その後1年半以上、
シャンパンを療養させ再熟成を促す。全ボトルにデゴルジュマンの日付を表示してます。
4. ドサージュ(上記のデゴルジュマンの後に新しいワインや糖分を入れる)を減らす。まあ、なるたけ
添加物を減らすってことですね~
現実的には、できそうでなかなかできないことです。
ぶどうはシャンパンでは珍しくシャルドネとピノ・ノワールを半々づつ使ってます。
クリスタルを思い出させますね~
シャルドネだけで作られたシャンパンをブラン・ド・ブランって言いますが、さしづめこの場合、
ブラン・ド・ブラン・エ・ノワールって言うんでしょうか?
ボクがたまに行くワインショップでは立ち飲みができるんですが、謎のイケてる中国人がパイヤールを飲んでいて一杯いかがでかとすすめられ、一度飲ませてもらったことがあります。
なんともいえない優雅な色と味わいに魅了されましたね・・・これからは中国人と仲良くしようと思いましたw
と、完璧なパイヤールですがもうちょっとエチケット(ラベル)は改善の余地がある様な気がするんで
すが・・・何か云われがあるんでしょうか?
N.P.U.はヴィンテージですが、ノン・ヴィンテージのブリュット・プリミエール・キュヴェもありま
す。これはピノ・ノワールとムニエを使用しています。
クリュッグもそうですがパイヤールもノン・ヴィンテージのブリュット・プリミエール・キュヴェに
強い自負を持ってますね~
でも、まずは・・・N.P.U.からいっちゃいましょうー!
>>[1999] ブルーノ・パイヤール N.P.U【Nec Plus Ultra】 750ml 1本 Bruno Paillard
2015-05-06 20:02