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ゴッセ・セレブレス・エクストラ・ブリュト1998 [シャンパン]




ゴッセは通好みの骨太のシャンパンと言われますね。
それは、ゴッセの持つ歴史にあるのかも知れません。

ゴッセは1584年にシャンパーニュ地方の中心に位置するアイ村の市長でもあったピエール・ゴッセ
によって設立されました。

アイ村は赤ワイン産地として有名だったため、もともとゴッセは「ヴァン・ド・アイ」という赤ワイ
ンを造っていました。
フランス国王でブルボン王朝の創始であるアンリ4世がこの地に寄った時は、このワインを愛飲して
いたそうです。

ゴッセが長い歴史を刻んでいるのも、シャンパンはシャンパンである前にワインであるということの
証でしょう。
そういう意味では、シャンパン最古のメゾンであるルイナールより歴史のあるシャンパンメゾンと言
えるかもしれません?

ゴッセが、「最も小さく偉大なシャンパンメゾン」と呼ばれる理由は、そんなメゾンとしての生い立
ちだけでなく、今でも伝統的な技法にこだわり続けている点にあります。

そういう職人気質の強いシャンパンを好む愛好家たちを惹きつけてやまないブランドなのです。

その製法とはキュヴェ(一番搾りのぶどう果汁)だけを使用し、ぶどう本来のフレッシュなアロマを
残すため、マロラクティック発酵(酸味を押さえるための乳酸菌による発酵)を行いません。

また、清澄作業も濾過をあまり綿密に行うと味わいが損なわれるため、自然な沈殿を待ち、上澄みを
タンクに移し替える作業を中心に行っています。

ルミュアージュ(動瓶)も全て熟練した職人の手により行われ、デゴルジュマン(澱抜き)後も、最
低で3か月から1年の間、出荷までボトルを休ませます。

その他、ボトルの箱詰め、パレット積みに至るまで、全て手作業で進められています。

まさに「職人気質を貫く老舗」と評されるゴッセの仕事ならではです。
手間のかかる製法ですが、これがゴッセ特有の骨太の通好みのシャンパンになる訳です。

その中でもプレステージ・ヴィンテージ・シャンパン「セレブリス・エクストラ・ブリュット」はド
サージュ(リキュールによる糖度調整)を3.5g/Lに抑え、長期熟成の秀逸なヴィンテージワイン、
スペシャルキュヴェであることは間違いありません。

使用する葡萄畑の格付けの平均は95%。45の村のグランクリュ、プルミエクリュ(畑の格付け)を
中心に、約200の葡萄栽培農家と契約をしています。

普通どこでも契約農家からぶどうを購入しています。要はどれだけ良質のぶどうを確保できるかです。
日本酒の蔵元が米を造っている訳ではないですよね?

逆に言うと、前回ご紹介したレコルタン・マニュピュラン(RM)であるアラン・ロベールの偉大さ
が際立つという訳です。

それはともわれ、セレブレス・エクストラ・ブリュットはシャルドネ64% の秀麗な質感とピノ・
ノワール36%の重みのある質感が良くマッチした一品です。

味はマロラクティック発酵をしていないためでしょう、凝縮感の高い青リンゴの酸味がし、ナッツ、
レーズン等クリーミーで豊潤な風味、つまりバランスの良い酸味とふくよかさが同居しています。

ゴッセははずれが無いと言われているからプレステージ・ヴィンテージの「セレブレス」でなくても、NV(ノン・ヴィンテージ)の「ブリュット・エクセレンス」でもそれなりに楽しめるでしょう~



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