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ジャック・セロス・ブリュット・イニシャル [シャンパン]




シャンパンの銘品ジャックセロスを造っているセロス家は代々ブドウ栽培農家として、シャンパーニュ地方のコート・デ・ブラン地区のアヴィズ村に拠点を置き、1949年に自社のシャンパン生産をはじめたシャンパンメゾンです。

その後、ボーヌの醸造学校でワイン造りを学んだ初代ジャック・セロス氏の息子のアンセルム・セロス氏が引継ぎ、1986年頃からブルゴーニュの白ワイン造りと同じ手法の「樽発酵」を取り入れ、なおかつ、1991年からは、著名な土壌学者クロード・ブルギニョンのコンサルタントを受け、「ビオディナミ農法」に切り替える等、伝統的農法が根付くシャンパーニュの地に、新技術を持ち込んだ第一人者です。
当初の周りの人たちはアンセルムのことを変人扱いしたといいますが、今では、押しも押されぬレコルタン・マ
ニュピラン(RM)です。

※ビオディナミ農法
 1924年にオーストリアのアドルフ・シュタイナー博士によって提唱された有機農法。除草剤などの化学薬品や化学肥料などを一切使わず、土壌の持つ本来の自然な活力を生かすことを重視した農法。天体の運行なども活用している。


まさにアンセルムの下、テロワールの個性を最大限に引き出し、畑・ブドウの木との関係を自然に融合させているといえるでしょう。
それだけ、手間がかかるため年間わずか4,000ケースしか生産されていません。

 アンセルムは「品種のブレンドはテロワールの特徴の弱体化を招く」という考えからや単一品種のシャンパン(ブラン・ド・ブラン等)にこだわっています。
また「良いシャンパーニュは良いワインからしか生まれない」という考えから、ブルゴーニュの白ワイン造りと同じ手法の「樽発酵」を取り入れている訳です。
産み出されるワインは、あくまでも自然の味わいを大切に、芳醇さとミネラルを両立させており、テロワール重視のジャック・セロスのポリシーが反映されています。

現在ジャック・セロスはアヴィズ、オジェ、クラマン、アイ(ボランジェに隣接)に畑を所有し、これらの畑で収穫されたブドウは、ドメーヌ・ルフレーブから購入した小さな樽で畑ごとに醸造しています。
平均樹齢38年という古木は、収穫時の作業を軽減させるためできるだけ剪定収穫はできるだけ遅く、手摘みで
ひとつずつ実施。

圧搾後、225Lの樽に移し、1年近く週に一度スチールの竿でバトナージュ(撹拌)して静置します。
手摘みで収穫後、自然酵母によりオークの新樽ので醗酵させます。
マロラクティック醗酵はワインの品質を損うと考え行わないです。

その後、澱の上(シュール・リー)で半年静置。(その間も週に一度バトナージュ。)
8年間ボトルの状態で寝かせ、澱引きをする。
澱引き後最低6ヶ月熟成される。(クッリュッグと同様。)
ドサージュはとても少なく、ワインの自然のバランスを崩さないよう果実糖のみを使用します。
デゴルジュマンも手作業。しかも瓶口部分を凍らせない伝統的な手法を使います。

まさに、ブドウの栽培から瓶詰に至るまで、いろいろなアイデアを次々に繰り広げているわけです。


ある意味、時代の先端を行っている革命児のシャンパンといえる訳ですね。


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