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エグリ・ウーリエ・ブリュット・ブラン・ド・ノワール・グラン・クリュ [シャンパン]




シャンパンの革命児と言えば「ジャック・セロス」ですよね。

前回、ご紹介したジェローム・プレヴォーなんかはその愛弟子です。

その「ジャック・セロス」がシャルドネ種のブドウを使うRM(レコルタン・マニピュラン=自家畑の
ブドウのみ使用のシャンパン・メゾン)の巨頭なら、ピノ・ノワール種のブドウを使うRMの巨頭と言
えば、エグリ・ウーリエになるでしょう。

ピノ・ノワールって言えばブルゴーニュの赤ワインですが、シャンパンにもなるんですね。まれに
白ワインもあります。

アメリカを代表するパーカーズ・ワイン・バイヤーズ・ガイドにおいてクリュッグ、ボランジェ、
アンリオに並んで五つ星、また、フランスを代表するレ・メイユール・ヴァン・ド・フランス
(前クラスマン) においてクリュッグ、ボランジェ、サロンに並んで三ツ星を獲得しています。
2013年現在で、約5,200社存在するシャンパン全生産者の中で3つ星の栄光を手にするのは僅か7社。ボランジェ、クリュッグ、ジャクソン、ジャック・セロス、ポル・ロジェ、アグラパールと
エグリ・ウーリエ、約4800社のRMのうち三ッ星に輝くのはこのエグリ・ウーリエと
ジャック・セロスだけなのです。

ピノ・ノワールの聖地モンターニュ・ド・ランス地区のアンボネイ村に居を構えるエグリ・ウーリエは、アンボネイ7.8ha、ヴェルズネィ、ブジー、ヴリニーの畑を合計11.5ha所有してます。

シャンパン・メゾンのエグリ・ウーリエが転換期を迎えたのは1990年。フランシス・エグリ氏が
4代目当主に就任して、ビオロジック農法による無農薬に近いアプローチへと栽培方法を変更して
からです。

有機肥料を用いて機械を使わず手作業で全ての畑の手入れを行い、きめ細かく管理された畑の完熟
した葡萄を使用する為、僅かなドザージュ(加糖)しか必要としません。

また、1996年より始めた新樽発酵は今やウーリエを代表する醸造方法となってます。
ブルゴーニュ・ワインの
名手ドミニク・ローランから手ほどきを受けた樽使いは、正に「ワイン造り」を目指したものといえ
ます。カーヴで試行錯誤を繰り返し、優れたグラン・クリュだけが持つミネラル、美しい酸、凝縮し
た果実味と厚みのあるボディがバランスしたシャンパンを生み出しました。これこそがアンボネイの
エグリ・ウーリエのテロワールを創り出したといえるでしょう。

シャルドネ主体のプレミアム・シャンパンやブラン・ド・ブランは数多くありますが、ピノ・ノワール最高峰プレミアムの称号はエグリ・ウーリエの為だけに存在するといっても過言ではありません。

「成功しても失敗しても必ずその原因を確かめる。私が醸すシャンパンは工業製品ではない。私の
使命は、人生の数少ないチャンスの中で、いかにアンボネイのテロワールが鮮明に現れた一瓶を醸
すかだ。」と、淡々と信念を語る無愛想なフランシス氏は正にシャンパンの求道者と言えるでしょう。



>>ブラン・ド・ノワール [NV] エグリ・ウーリエ


>>ザガットサーベイ東京のレストラン〈2013〉








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